開発者ブログ

2024.10.27

EC CUBEのバージョン比較(2系、3系、4系)

はじめに

EC-CUBEは、日本で開発されたオープンソースのEC(電子商取引)プラットフォームであり、バージョンごとに異なる機能や特徴が提供されています。主要なバージョンの違いと、それによってできることを以下に説明します。
現状ではECツールもshpfyを初め様々なプラットフォームが提供されていますが、未だに根強いニーズがある事も事実です。
今回は、各バージョンの違いについて説明をさせて頂きます。

 

EC-CUBE 2系

特徴: 2008年頃から普及し始め、カスタマイズがしやすく、導入が簡単なため、個人や小規模ビジネス向けに利用されることが多かったバージョン。
できること:
基本的なEC機能:商品管理、カート機能、決済機能、注文管理、顧客管理など、基本的なECサイト運営に必要な機能を備えています。
カスタマイズが容易:PHPベースのため、独自カスタマイズがしやすく、多くの開発者に支持されていました。
プラグイン・モジュール:豊富なプラグインが提供されており、機能拡張が簡単。
※2系は現状はほぼ使わていないのが実情です。

 

EC-CUBE 3系

特徴: モダンなアーキテクチャを採用し、より柔軟なカスタマイズが可能に。Symfonyフレームワークを使用することで、拡張性とセキュリティの向上が図られています。
できること:
高度なカスタマイズ:Symfonyベースになったため、MVCアーキテクチャによって保守性が向上し、より高度なカスタマイズが可能。
パフォーマンスの向上:2系に比べて処理速度やパフォーマンスが向上し、より大規模なECサイトにも対応可能。
多様なプラグインとテーマ:3系専用のプラグインやテーマが増え、機能の拡張が容易。
管理画面の改善:より使いやすい管理画面が提供され、操作性が向上。
※3系は現状は一部のサイトを除きあまり使わていないのが実情です。

 

EC-CUBE 4系

特徴: 2018年にリリースされ、最新技術を取り入れた、よりモダンで堅牢なシステム。レスポンシブデザインに対応し、セキュリティも強化されています。
できること:
レスポンシブデザイン対応:スマホやタブレットでの表示や操作性が向上し、モバイルECにも対応しやすくなっています。
API機能の強化:APIが充実しており、外部システムやアプリとの連携が容易に。
セキュリティの向上:Webアプリケーションの最新のセキュリティ対策が適用され、より安心して運用可能。
管理画面とフロント画面のUI改善:操作性や視認性が向上し、管理の効率が高まっています。
最新のPHPバージョン対応:新しいPHPバージョンに対応しており、パフォーマンスもさらに向上。
※EC-CUBEは株式会社イーシーキューブの商標です

 

さいごに

いかがでしたでしょうか?
2系はシンプルな機能と使いやすさが魅力で、個人や小規模のビジネス向けに最適です。
3系は、より高度なカスタマイズや拡張性を求める中小規模のビジネスに適しています。
4系は最新の技術とセキュリティ対策を備え、大規模で安定したECサイト運営に適したバージョンです。
バージョンが上がるごとに機能が増え、パフォーマンスとセキュリティが向上しているため、導入目的に応じたバージョンを選択することが重要です。
また、EC-CUBE以外の選択肢を視野に入れて最適なツールを選択する視点も重要です。

こちらの記事が参考になれば幸いです。
尚、当社では、ECサイトの構築はもちろんですが、既存ECサイトの保守・運用、乗り換えのご相談なども承っています。
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